小平市議会定例会一般質問通告書
質問件名 仲町保育園の私立保育園への移行で保育の質は保たれるか
質問要旨
今年3月、市は「小平市立仲町保育園の私立保育園への移行ガイドライン」(以下、ガイドラインとする)を公表しました。現在の仲町保育園は、敷地面積2000㎡、建築面積574.56
㎡、園庭面積1010㎡ですが、現在の園舎の北側に新設される予定の新園は、敷地面積900㎡、建築面積最大360㎡で、園舎、園庭ともに現状より大幅に小さくなりそうです。ガイドライン策定に向けた仲町保育園の保護者意見交換会では、園庭が狭くなることなどを心配する意見が多く出されました。
- ガイドラインの「はじめに」には、「保育園サービスの質の充実」という言葉が掲げられています。仲町保育園の私立保育園への移行にあたり、保育園サービスの質が低下することはないのか、市の見解をお聞かせください。
- 移行後の新園の園庭の面積が狭くなることに対する保護者からの懸念の声に、市はどう対応しますか。
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意見交換会で、仲町保育園の閉園後に現在の園舎を解体して新園の園庭として活用することはできないかという意見が保護者から出されたのに対し、市は、現在の仲町保育園の園舎は耐用年数が2031年まであり、市の他部署が活用するかどうかを令和7年4月以降に調査する、と回答しました。この調査は早期に行い、現在の園舎の部分の土地を閉園後に園庭として活用できる可能性があるかを早期に確定してはいかがでしょうか。
- 新園建設予定の敷地の北側に、市が保有する都市計画道路予定地がありますが、道路建設が始まるまでこの予定地を新園の園庭として貸し出すことはできないのでしょうか。
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現在の園舎の南にある園庭部分を新園の第二グラウンドのような形で活用できないかという意見も保護者から出されました。市は、園庭を広く確保してほしいという保護者の声は、新園の募集要項に、保護者意見交換会の要録を確認することを条件とすることで、応募事業者に伝えるとしていますが、それでは不十分でないでしょうか。新園の事業者を選定する際に、園庭をより広く確保することについて事業者の意見を聞くべきではないでしょうか。
- 平成28年の鈴木保育園の私立保育園への移行では、新園の整備に対して市有地の無償貸し付けを行いました。今回の新園の園庭を広く確保するために、既存の園庭の無償貸し付けをすることは考えられないでしょうか。
- ガイドラインには、事業者の選定方法として、学識経験者、保育経験者等を含めた事業者選定組織を設置すると書かれていますが、この選定組織に、保護者代表は入らないのでしょうか。
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「小平市保育園あんない」には、仲町保育園の特徴として「年間を通して畑づくりを行っています。自分たちで育てた野菜の栽培や収穫を楽しみ、調理保育を行うことで、食への意欲と関心を育てています」と書かれています。また、ガイドラインに書かれた基準に従えば、現在の仲町保育園の園児定員130人に対して必要な保育士は13名となりますが、独立行政法人福祉医療機構が運営する「ここdeサーチ」によると、現在、仲町保育園には常勤の保育士17名が勤務しています。新園でも、このような保育の取組や人員の配置は可能なのでしょうか。
- 保護者意見交換会では、事業者の募集要項の案に対して保護者の意見を言えるような場を設定してもらえないのかという意見も出ていました。新園への移行、特に園庭の確保について、保護者との意見交換がもっと必要ではないでしょうか。
令和5年5月30日 小平市議会議長 殿
小平市議会議員 氏名 水口 かずえ
小平市議会定例会一般質問通告書
質問件名 保育の現場を支える会計年度任用職員などの処遇について
質問要旨
コロナ禍で、生活の基盤を支える保育士などエッセンシャルワーカーの重要性が認識され、大切な仕事に見合う報酬となっているのか疑問の声が上がりました。また、コロナ禍では非正規労働者の多くが職を失い、非正規労働の問題点が浮き彫りになりました。会計年度任用職員などとして保育の現場を支えている方々の処遇について、以下質問します。
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昨年12月、政府は保育士・幼稚園教諭等に対する3%程度(月額9000円)の処遇改善のため、国が全額負担する臨時特例交付金を設定しました。小平市でも、令和4年3月定例会に出された補正予算第13号に、この交付金を活用する民間保育園等運営事業として、処遇改善のための予算1521万7千円が計上されました。この事業の現時点での利用実績について、何%でいくらくらいの改善があったのか、具体例を含めてお教えください。
- 一般会計補正予算第13号では、東京都からの補助金も活用して認証保育所職員の処遇改善のための予算も計上されました。この利用実績も同様にお教えください。
- 三鷹市やあきる野市では、上記の臨時特別交付金を活用して、市立保育園に会計年度任用職員として勤務する保育士の報酬を3%引き上げたと聞きました。調布市、東大和市、清瀬市、西東京市では、保育士のみならず保育園給食調理の会計年度任用職員の報酬も上げたそうです。小平市で、同様の報酬引き上げを行わなかった理由をお教えください。
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令和2年度決算特別委員会参考資料集によると、小平市の会計年度任用職員専門職の保育士の報酬は、勤務時間(上限)が週24~30時間で123,800円~154,800円と、小金井市の週30時間勤務で月額185,900円、東村山市の週27~30時間勤務で月額168,800円~194,400円、八王子市の週30時間勤務で月額194,500円、などと比べて低めです。このことについて、市の見解をお聞かせください。
- 上記資料集には、会計年度任用職員は、任用期間1年で4回まで更新可能と書かれています。任用後5年たったら、どうなるのでしょうか。
- 小平市では、市立保育園の栄養士は会計年度任用職員専門職ですが、令和3年度と4年度の一般会計予算書を比較すると、5名から4名に減っています。この理由をお教えください。
- 令和3年度と4年度の一般会計予算書を比較すると、市立保育園9園の正規一般職が185人から172人へと13人減っています。この内訳をお教えください。
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令和4年度予算には、大沼保育園の給食調理業務を来年1月から委託化する予算648万円が計上されています。委託化の目的は何ですか。また来年1~3月も直営で行った場合のコストの見積もりを委託化した場合と比較してお教えください。また、大沼保育園で調理業務に従事している正規職員と会計年度任用職員の人数、および委託化によりそれらの方々はどうなるのか、お教えください。
令和5年5月30日 小平市議会議長 殿
小平市議会議員 氏名 水口 かずえ