水口かずえ所信表明全文
こんにちは。今日は事務所開きにお越しいただき、どうもありがとうございます。私は、今度4月に行われる小平市議会議員選挙に挑戦したいと考えています。
まず、そう思うようになった経緯からお話します。私が小平に住み始めたのは、25年前に結婚してからです。小平に住んでみて驚いたのは、東京にありながら自然が豊かで、今まで見たことがなかった美しい昆虫や鳥などを見られたことです。住んだのが玉川上水の近くで、身近にあって四季折々に変化する自然の美しさにも心惹かれました。
子ども2人が小学校に入り、手が離れ始めた頃、私が好きな中央公園横の雑木林と玉川上水の自然を壊す道路計画を知り、何とかならないものかと思ったのが、今に至る始まりです。まず計画の見直しを求める署名を集め、市と都に提出しました。それは受け取ってはもらえたものの、計画は変わりません。そのうち東京都は事業開始に向けた説明会を開催し、着々と手続きを進めていきました。市民の多くがこの計画に疑問を感じているのに、そのまま進めていいのか、市民の声をはっきりした形で示したいと思い、道路計画を見直すべきか否かを問う住民投票に取り組みました。
地方自治法の規定に沿って、市内有権者の50分の1以上、7,183筆の有効署名を集め、市議会議員に働きかけて、道路計画の見直しの是非を問う住民投票をするための条例を可決させ、住民投票を実現しました。しかし、市長提案で投票率50%の成立要件が課され、有権者全体の35.17%にあたる51,010人が投票したものの、開票されず終わったのは皆さんご存知の通りです。
この経験を通して、最も身近な行政である小平市が、市民の方を向こうとしていないと感じました。そして、このような行政の在り方を変えるため一石を投じたいと決意し、一昨年に小平市長選挙に挑戦しました。無謀な戦いと言われましたが、思った以上に多くの市民が応援してくださり、8,281票を獲得することができました。
そして今、私は、住民投票や市長選挙のときに集まった市民の声と力を形にし、市政に反映するために、市議会議員選挙に挑戦しようとしています。それは、今の市政は、まだまだ市民の声に真摯に応えようとしていない、もっときちんと市民に向き合い、市民の声を活かす市政に変えたい、という私たち市民の思いを実現するためです。
市民の代表として情報開示を進め、必要な情報を市民に伝え、市民間での議論や、市民と行政との対話を進め、市民の声が聞かれ、届き、具体化される行政を実現するために努力します。
具体的には、小平の水とみどりをもっと大切にし、一人一人の市民がもっと生き生きと楽しく暮らせるような小平を実現するために、市民の意見を吸い上げ反映できるような仕組みをつくっていきたいと考えています。
小平市政のことや、小平に住んでいる多様な人の多様な意見など、まだまだ勉強しなくてはいけないことはたくさんありますが、どこにでも出かけ、新しい出会いや交流を通じて力をつけていきたいと思っています。
これまでの市民活動における市議会議員との交流で、上からの指令に縛られたり、自分の思いに反する行動を取らなくてはならなくなる政党のしがらみとは無縁の議員が必要だと感じてきました。今回、私は政党には頼らない市民の力を拠り所として市議会に挑戦します。一人一人の市民の力が必要です。どうかご支援よろしくお願い致します。
2019年3月16日 事務所開きにて
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